2010年07月17日 (土) | Edit |
プーチさん・・・元の飼い主さんは「すず」と呼んでいた。
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プーチは3年ほど前、板橋の犬屋敷と呼ばれ、テレビなどで騒がれた敷地の軽いワゴンから救出された。
その汚れきった廃車の中の真ん中に、これ以上汚れないだろうと思われるようなバリケンが置かれ、残った狭い空間に3匹の小さな柴犬がいた。

飲み水も食べ物もない、おぞましい悪臭に満ちている廃車の中。P1000581.jpg

排泄物がなかった。食べるものは、排泄物しかなかった・・・・。
2匹のメスと1匹のオス。このオスがプーチさん。

メスは、はなちゃんとこころちゃん。それぞれ、幸せに暮らしている。十分な愛情に包まれ、穏やかな日々を過ごしている。
プーチさんも、同じようになっていて欲しかった。
プーチは、預かりさんがそのまま飼い主になっていた。
幸せに暮らしているはずだった。

しかし、違っていた。何かの歯車が咬み違って来てしまっていた。
プーチの歯茎は先天異常で、無秩序に増殖していて、明らからかに正常ではなかった。しかし、甘やかすだけ甘やかされ、好き勝手に暮らしていたオスの柴犬である。飼い主が病院に連れていくことさえできない状況になっていた。
咬みつかれ怪我をしたことも数知れず・・・結局、室内での係留飼い。
散歩も気が向いた時だけになってしまったそうだ。

状況を聞いて、話し合い、こちらに返えしてもらうことにした。
会って驚いた。
口の状態もひどいが、全身の筋肉の衰えはとてもひどく、ブルブルっとしただけで体制を維持できずに崩れてしまっていた。
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しかし、筋肉の付きかたはあきらかに異常で、激しい興奮性があり、コントロールできずに近くの人を咬みついてしまう。
散歩も、励ましおだててやっとトコトコ歩いてくれる状態。
伏せて、頑固に歩くことを拒否することもしばしば・・・。
画像 024

レントゲンでは骨の異常や神経の異常は認められなかったが、遺伝子レベルや細胞レベルの検査などできるはずもない。


クゥちゃんのほか2頭、お願いしているが、板橋の犬屋敷のこれまでの保護犬にはないパターンのプーチさんだ。

こんなプーチを引き取って生涯関わって見守って下さる方との出会いがあって欲しい。
せっかく救われた命。画像 012

幸せになって欲しいとの想いで、里親さんに託した想い・・・。
誰も悪い人はいない。元の飼い主さんも愛情とか可愛がるという意味を誤解していただけ・・。
そして、たまたま、周囲に気づかれず、3年もの間間違った飼育方法をされてしまっただけ。
そして、犬の種類が柴犬でオスだっただけ・・・。
そんなこんなが重なってしまい、今のプーチになってしまったのかもしれない。
        画像 008画像 029


今、私達がプーチを諦める事は安楽死に近づくこと・・?
蛇の生殺しのように、生きていても幸せかどうかわからない生活を送るだけなんて、考えたくない。

訓練師さんの関わりで何か良い方向に向いてくれることを祈るしかない。
そして、心寛大で優しい里親さんとの出会いがありますようにと、祈るしかない。
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